大浦信行作品の検閲をめぐって/図書新聞 2009.9.5大浦信行作品の検閲をめぐって/図書新聞 2009.9.5

今年(2009年)は薩摩の琉球侵略支配(1609年)からちょうど400年の節目を迎える。過去の歴史経緯をたどり、琉球(沖縄人)の「心性の在りか」と「主体性の検証」を探る手がかりになれば・・との思いから、企画した。大浦信行作品「遠近を抱えては」日本の天皇制と日本近代の形成の再考を促し、沖縄の近代史を語るとき、外せない作品であると(避けて通れない)位置づけていた・・・・・・GHQマッカーサーと昭和天皇の会見による戦後処理としての「沖縄メッセージ」・・・琉球諸島の米軍統治「25年~50年またはそれ以上の租借」・・・昭和の沖縄処分である。・・・1951年サンフランシスコ講和条約(4.28)・・・軍事植民地化した沖縄・・・。平和憲法九条も虚しい・・・・