沖縄の視座から③/沖縄タイムス 1994.5.17沖縄の視座から③/沖縄タイムス 1994.5.17

日本復帰して22年が過ぎた。本土並み、一体化、格差是正、の言葉もなつかしい響きだ。産業振興、本土資本との系列化、リゾート開発、経済自立と、経済の季節の80年代だった。・・・しかし現実は思うように進展がなく依然としてとして「格差」あり、基地収入と公共工事に依存する経済は変わらない。農業の第一次産業と第二次産業の立ち遅れが目立つ・・・・大きな政治手腕が待たれるところだ。・・・その一方で、唯一力をつけたのが独自の「琉球・沖縄文化」であった。・・・「日本人になろうとしてなれなかったウチナーンチュ」と言ったのは、前県知事の西銘さん・・・。その名言に象徴されるように、80年代半ばからぼくたちの何かが変わった。・・・