美術コラム「視線」⑦琉球新報 2010.1.13美術コラム「視線」⑦琉球新報 2010.1.13

美術は歴史の課題にどのようなアプローチが可能か。昨年の薩摩侵攻400年「Install-1609」展は美術ファンとして純粋な発想から企画した。・・・。薩摩の暴力的な誓約書「起請文」・・・・・薩摩への従属に「NO」を突きつけ斬首された謝名親方、・・・主体性の認識は今日でも問われる事だろう。・・・今日の米軍基地をめぐる動き、・・・沖縄の「自己決定権」と「主体性」に通じる同質の問題が内在している。・・・・同企画展は400年の長い時間が過ぎた現在から、その心性の本質に迫る試みであった。・・・・(略)鳩山由紀夫さんの「対等な日米関係」は刺激的だ。・・・・ヤマトの人は沖縄を足で踏みつけている自分に気がつかないのか?分かっていて、分からないふりをしているのか。目の前に対等でない現実がある。・・・・