美術コラム「視線」②琉球新報 2008.5.14美術コラム「視線」②琉球新報 2008.5.14

浦添市美術館で美の極・漆五百年「琉球漆器名品展」が開かれた。担当の学芸員・・「このような規模の展示会はこの先、そうあるものではないと。・・・十五世紀から十九世紀、、江戸末期までに作られた琉球漆器の名品の数々。・・・・・薩摩侵攻以後は黒漆螺鈿が多く見られるが、それ以前の琉球王国、万国津梁の交易時代の漆器は朱漆にのびやか・・精緻に描かれたアラビア風の紋様は海のシルクロードを彷彿・・・高い品格を備えたものだった。沖縄の工芸は民芸の枠内で語られてきたが・・・王国時代の名品触れるとき、漆芸は民芸の外にあることは明らかだ。・・・・