1999年7月17日~31日

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1946年東京都世田谷区生まれ。1968年より多摩美術大学学園紛争、ヴェトナム反戦・反安保闘に参加し、1969年多摩美大のバリケードの中での展覧会でデビューする。同年「美術家共闘会議(美共闘)」結成に参加する。(≪美共闘≫出身のアーティストには、堀浩哉、山中信夫、石内都、宮本隆司がいる。)そして、「美術権力機構粉砕」をスローガンに日宣美粉砕闘争、日展粉砕闘争などを戦い、逮捕される。闘争の敗北後は2回にわたる「美共闘REVOLUTION委員会」を組織化し、美術の制度制を問題にする。ここで発表した自宅の床にゴム液を流した「Floor Event」が代表作で、現在にいたるまで続けられている。日展闘争の総括をきっかけに、1972年「年表現代美術の50年」の編纂を企画し、2冊の『美術手帳』(400頁)で実現する。1975年『五十一音によるプラクティス』。1978年『ウッドペインティング・シリーズ』。彦坂の特徴は、その作品と平行して続けられる言論活動と集団活動の組織化で、その芸術の方法は、ミニマルアートの衝撃をくぐり抜けた《コンセプチュアリズム》であるといえる。75年パリビエンナーレ、82年ヴェネチアビエンナーレ、87年サンパウロビエンナーレに出品。現在、ニューヨークのクイーンズ美術館で行われている「グローバル・コンセプチュアリズム」展に出品している。