1985年4月23日~30日

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今回の企画は作家関根信夫の版画周辺を紹介します。 氏は環境美術・彫刻・版画制作と多角的にアート活動を展開している活躍作家である。その仕事の中心をなしているのは、アートの枠を突き破ったところ、例えば広場とかモニュメントといった地平で展開されている。それらの大がかりな立体表現は、意識しなければ容易に私たちの目に触れることはできない。しかし、それらの立体表現の発想の核は、そのエッセンスとして発表された諸々の版画から作家関根信夫の像として知ることができよう。  (画廊沖縄 上原誠勇) 
彫刻をつくるとかモニュメントや広場を作るとかの状況の中で、そのプロセスというのがあるわけですよね。これはあるアイデアの段階からそれを作るという状態にまで持って行く時、いろんなプランの消滅というか練り上げて行くプロセスというのがあるわけで、その周辺を版画という形で・・・(略)だから実際に作ったもののスケッチ、作らないもの、作らなかったもののスケッチ、その作ったものと作らなかったものとの差異、その辺もかなり面白いものがあると思うんです。  (関根信夫「Print. Communicationより」)