絵は時代の証 ①~④
1991.01.01
こんな時期に筆をとるのは何とも気が重い。昨年のバブル経済崩壊のあとは地価の下落、経済不振同様に美術市場も不景気風が吹いている。あれほどにぎわっていた銀座の画廊街も肩を落とした店主の後ろ姿を見るばかり。知っている画廊も数社閉店に追い込まれた。専門の美術情報誌を見ても良い話題は見あたらない・・・。
東京アートエキスポ/1991
世界最大級と宣伝された「東京アートエキスポ」・・・晴海の会場へ着いてみると、意外なほど静かで驚いた。交際美術見本市と言えば、昨年10月足を運んだパリのFIACを思いうかべる。今日の作家たち・・新進気鋭の若い作家たちのパワー溢れるコンテンポラリー美術の大展示会場は感動モノだった・・・・・。新しい時代の新しい価値観・・・創造と芸術という言葉が疑いもなく前面に出された展示会場であった・・・・