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「地域性と国際性、普遍性を未来へ」を柱に1994年、沖縄県議会は2001年の開館に向けて「沖縄県立現代美術館」(仮称)を建設することを議決した。・・・・戦後半世紀以上がたった。・・・・県民から本格的な公の美術館の必要性が叫ばれた。・・・沖縄タイムス社が戦後まもなく開催した文化芸術展「沖展」の会場では早くから「県立美術館」建設推進運動の署名活動があったが・・・・・・しかし県政が太田知事から稲嶺知事に代わり、県立美術館の建設は財政上不可能として・・・建設計画が中止され・・・とん挫した。・・・・果たして1944年に県議会で議決した県立美術館建設計画は・・・?
沖展望まれる若手の奮起
戦後の荒廃した時代に始まった「沖展」(沖縄タイムス社主催)が今年で52回目を数える。・・・全県民的大美術工芸展へと発展した、・・・先人たちの芸術文化に対する熱い思いが・・崇高感が帯びてくる。時代と共に若い作家たちが登場し、・・・新風を吹き込んでいるのが感じられる。・・・しかしながら、沖縄のさわがしい「場」にありながら社会的テーマや状況にリンクした作品が少ない・・・・彫刻や陶芸に現代的な感覚はあるものの、・・・・望まれる若手作家の奮起・・・・。
21世紀沖縄文化シーン
ビジョン・・・時代は変わる、確実に・・・1990年代は世界の各都市で多くの世紀末イベントが続いた。「ハイテクノロジーと地球環境」、「強権主義体制の崩壊と民族文化の自立と台頭」、「軍事力による力の関係から経済力の関係へ」多様な価値観が交差する・・・ウチナーンチュが狭義のナショナリズムに陥らず、自文化のアイデンティティーに目覚め、自信と誇りを取り戻した。・・・・開局したオールウチナワンTV局・・・朝のニュースから深夜までオール沖縄語の放送・・・・そのTVは日本の文化界、政界にも大きなインパクトを与え・・・・
柔らかな感性パワー・沖縄の空気感
今年で25回目を迎える沖縄女流美術展・・・ベテランから若手まで総勢40数人の展示会。1974年に始まる同美術展、発足当時は沖縄が日本に復帰して間もなく、日本本土から急激に美術情報が入ってきた。現役に本土出身の美術家の往来や移住も多かった。・・・それらは沖縄の美術家たちの活動に刺激を与えたし、同時に本土の団体との交流と系列化が進められて行った。・・・さらに、ウチナー女たちが立ち上がり男性とは一線をを引くかたちで、・・・「性の解放」「女性解放」「女性の自立」「男女雇用均等法」の流れにみられるように・・・女性史を地で行く・・・・・・。